ほるぷ子ども館は、ほるぷ図書販売会社が黒石市に寄贈した子どものための図書館
2000年にユーゴスラヴィアにて「今世紀を創った世界建築家100人」に選ばれ、2005年に行われた愛知万博の総合プロデューサーを務めた、菊竹 清訓(きくたけ きよのり)氏の設計により、1976年に建てられたもの。
こどもが興味を持つと思うような本は、科学の本から、物語、ブラックジャック、探偵コナン、ハリーポッターまで、1万冊を超えるということです。 また、柱をよじ登って上がるようなロフトには、たたみ敷いてあり、寝転がっても、隠れ机から足をぶらぶらさせながら読むのも楽しそうでした。
隠し扉のような本棚が開くと外に出られます。 そこにはちょっとしたあずま屋があり、あずま屋でも木の下でも、本を読むことができます。
この窓は、設計者が窓の外の景色を一幅の絵に見立てて作ったのだそうです。 写真では窓が曇ってしまいましたが、目の前にあるのはリンゴの木、遠くには“美しい”黒石市が見えるという事です。
この窓の下には、木で作ったおもちゃ(スエーデン製)がしまってあります。
この子ども館自体は、黒石名産のこけしにちなんで、「木のぬくもり」をテーマにしているということですが、 子どもたちにのびのびとした発想をあたえるというのが自分の印象で、とてもよく設計され、子どもだけでなく、おとなでも本との時間をつくれる場所になっています。
近隣の学校では、子どもたちに、「読み聞かせ会」という活動があると聞きました。 僕は父親によく本を読んでもらったことを憶えていますが、読んでもらうこと自体に癒されるような不思議な感覚があります。 残念ながら自分の子供にはあまり読んであげたことはありませんでした(ごめんネ)。この活動をはじめてから、以前はゲームに耽っていた子どもたちが読書に戻ってきたというのですから、ほかの自治体でも(お父さんも)検討する価値はあると思います。